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吉田良一作 球体関節人形 ピンクリボンの少女

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開始日時

2013/12/30 00:00:00

終了日時

2014/01/10 20:00:00

商品番号

1575z61

オークション形式

通常

入札単位 [詳細]

10,000

この商品の入札受付は終了しました

商品説明

【商品番号】1575
【締切日】1/10
【入札終了時間】20時
【商品名】吉田良一作 球体関節人形 ピンクリボンの少女
【サイズ】710mm
【状態詳細】並:耳裏小ヒビ、表面ハガレ
【最低落札価格】700,000円

【コメント】粘土製。胡粉、油彩。写真集「ANATOMIC DOLLII」 (95年トレヴィル) に掲載されています。写真集発売記念の個展で販売されました。出版社の解散に伴い写真集は絶版になりましたが、止まない復刊の声に応えて「解体人形(Articulated Doll)」 (02年エディシオントレヴィル) にほぼ再録されました。
日本の創作人形の礎を築いたのは天野可淡と吉田良です。 (人形を創り始めたのは四谷シモンの方が先で多くの人の人形制作のきっかけになっていますが、最初から現在まで常に異端なので別とします。) 吉田良 (当時は良一) は元々写真家として出発しましたが被写体として人形を使ううちに自ら独学で人形を制作するようになりました。73年頃の事です。そのため天野可淡や陽月など他作家の作品の撮影も行っています。人形そのものをしっかり見せるために背景や装飾を排したそれまでの人形写真とは違い、風景や舞台セットの中に配置して物語のように演出した写真は斬新で、また人形に叙情を求める日本人の感性に合い、その後の人形写真の流れを大きく変えました。直に見る機会の少ない人形にとって写真は言うまでも無くとても重要です。
83年には人形教室「DOLL SPACE PYGMALION」を設立。後進の育成に力を注いできました。人形教室は生徒が講師の作風に近くなる傾向がありますが、ピグマリオンは生徒の持ち味を生かす自由な校風です。現在活躍する作家の多くがこのピグマリオン出身です。しかし生徒・卒業生の躍進と反比例して自身の製作数は減っていき、90年代半ばからは個展も行わなくなりました。稀に発表される作品も人形というよりも人体をモチーフとした美術作品へと近づいています。関節を持ち着せ替えができる愛玩要素のある人形は過去作に求めるしかありません。
人形には大きく分けると二つの作風があって、心の暗部を練り込んだ情念溢れるもの、工芸品のように精緻でひたすら愛らしいもの。吉田良はそのどちらでもありません。
強い感情は内に秘められ表面はあくまで美しく透き通っています。そのため身近に置いても息苦しくありません。かといってただ可愛らしいだけではないので長年連れ添っても物足りなさを感じたり飽きたりしません。40年近く制作してきて多くの作品がコレクターに所有されているにも関わらず今までほとんど市場に出回らなかったのが何よりの証拠です。こちらの人形は幼いけれど視線が強く意志を感じさせます。角度や光の当たり具合によって無垢で可愛らしく見えたり、年齢以上に艶やかに見えたりするので、永く楽しめるはずです。衣装は元々着ておらず、付属品はリボンのみです。展示の様子の写真のコピーをお付けします。

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