【商品番号】1002 【商品名】石ノ森章太郎直筆スケッチ 【サイズ】377×270mm 【備考】表裏に描画 【状態】美 【状態詳細】二つ折で保存 【最低落札価格】450,000円
【コメント】 正確な執筆時期は不明ですが、その内容からおそらく一九五五年、作者のデビュー前後の作品と思われます。見開き裏表で四頁分ありますので、各頁をA Dで区切って解説します。 Aには鉛筆によるデッサンの平安時代と思われる登場人物の素描と、ペン入れされた後の「幽霊少女」の下地になるようなキャラが描かれています。
Bには少し古いキャラの「デカチビ日記」の兄弟キャラ、実のお姉さん(由恵さん)をモチーフにしたキャラの「ユリ姉」、その他の少し古いキャラが鉛筆で描かれています(ユリ姉だけペン入れしてあります)。
Cのページは鉛筆だけの描画で、青年男性のダイナミックな動的表現が力強い鉛筆の線で描かれ、後の「サイボーグ009」に繋がるエネルギーを予感させます。
DにはAにも少しありましたが、平安から鎌倉にかけてのキャラが男性女性を混ぜて描かれています。デビュー当時の作者の包括するカテゴリーは非常に広くて、西洋、東洋を問わず、おとぎ話から時代物、動物もの、探偵ものから魔法系、ファンタジーからSFと際限がありません。しかし時代物はデビュー単行本が「火の鳥風太郎」であったように、当時力を入れていたジャンルでもありました。
高校時代には「大噴火(仮題)」という日本の太古の物語のシナリオも描いていました。(写真1) この四パージのラフスケッチはデビュー当時の作者の作品造りを研究する上では非常に貴重な資料となるはずですし、そもそも現在もそうですが昔から石森のデビュー当時のこのような直筆ものを手に入れることは非常に困難であることは古いマニアならよくご存じでしょう
z75石ノ森
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