【商品番号】3017 【商品名】天空の城ラピュタ修正ラフ原画 【製作者】直筆:宮崎駿 【サイズ】235×350mm 【ページ数】11枚 【備考】保証書有 【セルNO.】sceneD,cut1563 【最低落札価格】100,000円
【コメント】 ひとつは原画、もうひとつは宮崎監督の修正ラフ原画。バルス へと流れるシーン。 原画は小林一幸氏、修正ラフは宮崎駿氏、作監修正は丹内司氏です。 映画では1カットに過ぎませんが、この機会を得て紹介する天才アニメーター3名の共演はジブリファンはもとよりアニメーションの作画に精通している方なら一見の価値ありです。 小林、宮崎両氏による、寄り添いあうパズーとシータの微妙なバランスの違いをはじめ、小林氏のムスカに向かって視線を移したパズーの睨みつけるような厳しい表情に対して、宮崎氏はしずかなカオと注意書きにもあるように、いまにもムスカを置き去りにして立ち去ってしまうような傍観した佇まいに描き、丹内氏はそれをさらに空虚さが漂う表情に描き起こしています。 このあと小林氏はシータに視線、顔、身体と画面の方へ向けはじめるように描いてますが、宮崎氏はシータにこちらを向かせずうつむかせたままにしています。 パズーの表情にも一層深みを持たせ、シータを気遣い寄り添うにようにも見せている、この解釈の違いは興味深いです。 さらに面白いのは小林氏の原画には続きがあるということです。 A-5、A-6ですが、この2枚で小林氏はバルス体制まで持っていっています。 丹内氏の作監修正はもちろん、宮崎氏の修正ラフもありません。 映像を見れば一目瞭然ですが、タイムシートを見る限り早い段階で、こちらを向ききる前の芝居で止めています。 バルスのインパクトを鮮烈にするためなのか、二人の寄り添う雰囲気を壊したくなかったのか…… 大まん祭にふさわしい、眺めているだけで興味ある発見が尽きない2点の原画です。
|