【商品番号】5013 【商品名】リトルニモイメージボード 【製作者】直筆:宮崎駿 【サイズ】265×365mm 【備考】保証書有 【最低落札価格】350,000円
【コメント】 「巨人の星」「ムーミン」「ルパン三世」を手掛けたアニメプロデューサー藤岡豊が、海外合作アニメ製作のために起ち上げたテレコム創設時からの柱となるのが1978年夏ごろに映像化権を取得したアメリカコミック作品「ニモ」となる。この時期「ニモ」製作のために東映アニメーションから宮崎駿や高畑勲、大塚康生、日本アニメーションからは近藤喜文、山本二三といった面々がテレコムに移籍している。東映アニメーションを離れた宮崎駿が監督となり、テレコムの新人アニメーターたちの練習作品として製作したのが1979年公開の「ルパン三世 カリオストロの城」であり、その延長線上にあるのが1980年にテレビ放送された「ルパン三世(第2シリーズ」)最終回の「さらば愛しきルパンよ」であった。宮崎は「ニモ」の演出家候補としてイメージボードをいくつか製作したが、後にテレコムを離れ、1984年に公開された「風の谷のナウシカ」を製作することになる。「ニモ」は紆余曲折を経て企画発足から10年後の1989年に劇場公開されるが、製作費55億円を投じて、興行収入4億5千万というかたちで失敗に終わる。後世に名を残すアニメーターが参加をしながらも、興行として失敗した「ニモ」であるが、東映〜ジブリというアニメ史の流れに当てはめることによって、この作品の本当の意味もそこで見えてくるのではないだろうか。
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