【商品番号】5018 【商品名】天空の城ラピュタ原画 【製作者】原画:篠原征子/修正:丹内司・宮崎駿 【サイズ】235×350mm 【ページ数】23枚 【備考】保証書有、TSコピー付 【セルNO.】CutC-997&999 【最低落札価格】200,000円
【コメント】 〝特筆すべき原画〟 シーンはタイガーモス号のキッチンで訪ねてきたルイに応えて振り向くシータ。この原画には宮崎監督の手によるラフが2枚差しはさまれています。いずれもシータの横顔で1枚は目の部分とおでこから鼻筋、口元にかけてもう1枚は目の部分だけです。 宮崎監督はすでに、この原画に修正ラフを充てていますがそれを基に作られた作監修正C-3とC-4に対して再度 修正原画〝修の修〟を充てました。 視点を少し変えますが、キャラクターデザインによってキャラには書きにくい角度というものが存在します。数多あるキャラの数だけ存在するわけですが特にキャラの振り向きの際の僅かに横顔が映るぐらいのいわゆる中間顔に顕著です。 このシータはほぼ横顔ですが似たような要因を内包しています。それは若干横顔気味で背後に視線をおくるシータの瞳です。そのシータの絵が必要とばかりに・原画・宮崎監督による修正ラフ・修 正原画・さらに記述の宮崎監督による再度の修正、と演出意図を目指して作画陣が果敢に模索しているのが伺えます。 その宮崎監督による2枚の〝修の修〟の余白部分には〝こうか?〟とばかりにシータの瞳が幾つも試し描きされ、まるでこの試し描きにこそ〝このカットの全て〟が凝縮されているようにも感じます。 さらに、本番の箇所に充てられた試し描きとは一線を隠す洗練された鉛筆線の流れ、アニメーション芸術としてこうした部分にも注視する面白さがこの原画にはあります。 限られたスケジュールのなかで目指すべき到達点ににじり寄ろうと奮闘するアニメーターたちの結晶は、一原画という枠を超えて語られるべき一美術品に高められるのです。
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