【商品番号】1649 【商品名】現代コミクス『ウルトラマン』全13巻セット 【メーカー】現代芸術社 【サイズ】B5 【最低落札価格】500,000円
【コメント】ウルトラマン放映当時のアイテムの中で低年齢層に向けた代表的な玩具がソフビであるなら、漫画はこの現代コミクスである。 ウルトラマン放映当時のコミカライズとして現在よく知られている艶めかしくもグロテスクな味わいを持つ一峰大二や楳図かずおによる作品とは違う、児童漫画然としたかわいらしい丸いタッチの絵柄による井上英沖版。 漫画の内容だけではなく、柳柊二による妖しい生命力に充ちた写実的な表紙の記憶と共にアイテムそのものが産み出す体験として子供たちに鮮烈な印象を残した。
「ウルトラマン」という作品タイトルそのものが雑誌タイトルという、当時モノアイテムの中でも抜群の存在感。同時期に発売されていた光文社・カッパコミクス『鉄腕アトム』や『鉄人28号』のB5サイズ・平綴じという1960年代後半を体現したかのような造本。さらに、カッパコミクスの定価120円よりも10円高いという部分も、当時の子供たちにとって贅沢なアイテムとして認識されていたはずだ。そして当時のウルトラ好きの子供たちが大人になった現在も、揃えることができなかった憧れのアイテムとして君臨している。 そして第一次怪獣ブームの子供たちが夢にまで見た光景は、 ノスタルジーによって補正された記憶ではないと確信できるはずである。
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