大オークション大会

東京プレイシング商会/日本製 Mr.SIGNAL

  • 商品画像
  • 商品画像
  • 商品画像
  • 商品画像
  • 商品画像
  • 商品画像
  • 商品画像
  • 商品画像
  • 商品画像
  • 商品画像
  • 商品画像
  • 商品画像
  • 商品画像
  • 商品画像
  • 商品画像
  • 商品画像
  • 商品画像
  • 商品画像
  • 商品画像
  • 商品画像
商品画像

商品状態

箱付

現在価格

15,000,000

開始価格

15,000,000

あなたの入札額

0

最終支払額

0円 (送料別)

入札件数

2

ウォッチ件数

33

残り時間

終了しました

開始日時

2016/07/20 00:00:00

終了日時

2016/08/07 12:25:20

商品番号

1001z76

オークション形式

LIVE大オークション

入札単位 [詳細]

100,000

この商品の入札受付は終了しました

商品説明

【商品番号】1001
【商品名】Mr.SIGNAL
【メーカー】東京プレイシング商会/日本製
【発行年】1956 1957年
【サイズ】270mm
【備考】ブリキ、ポリスチレン、ゴム・単一電池二本
【状態】美
【状態詳細】箱付
【最低落札価格】15,000,000円

【コメント】
シグナルロボット「Mr.SIGNAL」
ブリキロボット・コレクション界にあってその素性まったくの謎に包まれているシグナルロボット。これまで世界初のブリキロボット「リリパット」や「マシンマン」「炎足の鉄人」等の謎を解明してきたまんだらけが今回ブリキロボット・コレクション史上最後の大きな謎を解明していきます

増田屋の5人のギャングシリーズの「マシンマン」の素性が長い間ずっとわからないままでしたが、このカタログの59号の調査で4体のギャングシリーズの試供品 (大きなTOYショップや問屋にプレゼンするときに使用する) ・見本品として80体だけ作られ、すべて海外 (ほぼアメリカ) に送られていました。
詳しくはまんだらけZENBU59号を参照してください。
実はこのシグナルロボットも同じような素性を持っていまして、当時の東京プレイシング協会が海外向けの販売戦略の『試供品』としてこのシグナルロボットを作っています。

東プレ (東京プレイシング商会・TPS) という会社はその歴史の中でロボットをあまり作っていません (おそらくこのシグナルロボットだけではないでしょうか・70年代以降は別です) 。光球商会という玩具会社に元いた宇田川義男が1956年 (昭和31年) に東プレを立ち上げて、皆さんよくご存じのピエロの一輪車乗りやスケーター、小さな動物たち等のコミカルなブリキで玩具業界ではヒットを出し続けたのですが、実はそうした作品は東プレを立ち上げてしばらくしてから出て来たものでした。
宇田川は結構野心家だった方で立ち上げ当時は様々なチャレンジをしながら、売れる商品を模索していました。しかし中々ヒット作が出ない中、増田屋がアメリカで5人のギャングをヒットさせます。それを知った宇田川はこれまでと全く違ったコンセプトを持つロボットを開発します。当時まだ本流ではなかったプラスチック (ポリスチレン・ちょうどこの頃日本では工業生産され始めたもので、出始めでまだ一般的ではなかった) を多用し、信号 (シグナル) が顔という斬新なデザインで試作品を完成させます。
増田屋の5人のギャングのプレゼン用の「マシンマン」 (1954年) も製造数は少なかったのですが、このシグナルロボットも70体しか作っていません (勢いで作っていますが、やはり自信がなかったということもありますし、当時のブリキ業界としては斬新な素材故、材料があまり調達できなかったということもありました) 。それをすべてアメリカの玩具問屋やディラーに試供品として配布しています。
(このシグナルロボットはマシンマンの2〜3年後に作られていますから、1956年〜1957年に製造されています)
しかし全く認められていません。バカにされたというわけではないのですが、向こうの感覚だとちょっとダサいという感じだったようです。
相当意気込んだプロジェクトでしたので、宇田川はショックを受けます。そこで悩んだ末、新日工業にいた串田(くしだ)恭男(やすお) (デザイナー兼技術者) を呼び寄せて路線変更をします。これが大成功し、今に残るブリキの名作の数々が東プレ時代の串田により生み出されることになったのです。
(串田の回想によりますと1950年に宇田川と共同で東京プレイシング商会 (TPS) を作ったとありますが、おそらく勘違いで宇田川が最初にTPSを立ち上げて、その後串田を呼んでいますが、その時「自分も経営に参加させてほしい」ということで出資をし「共同経営」という形にしています。

シグナルロボットは試供品でしたがマシンマンと同じようにオリジナルボックスをフルカラーで印刷し、胴体のベース以外は当時まだ珍しかったポリスチレンで構成されています。
たまに欠品のあるものや破損品、不稼動品も海外でごく少数発見されますが、オリジナルボックス付の完品美品はこれを含めて世界でも5体しか残っていません (まんだらけ調べ) 。
その中でもこのシグナルロボットは極めて美品で最高級のコレクターアイテムといえるでしょう。非常に壊れやすいもので、弊社でも過去に一度だけほぼ半壊しているもの (箱なし) を扱ったことがありますが、内部構造はほぼ手作りに近く、紙テープやナイロンテープ、薄い歯車などで構成されていました。ですから現在残っている完品5体でも完動品というのは少ないのではないかと推測されます。なおこのロボットは`50年代に作られたものですから、当時の電池サイズに合わせて電池ボックスが作られています。それが非常にタイトに作られていますので、現在の単一電池ではきつくて入りません。弊社の方で変換アダプターをお付けしておきますので、単三電池をいれてご使用ください。しかし世界的な文化遺産ですから稼動確認程度にとどめておかれる方がいいかと思われます
(串田氏はいまだご存命ですが、文章の都合により敬称略させて頂きました)



ベルを鳴らし腕と足を交互にスイングしながらミステリー走行。胸の歯車が回りシグナルの赤と青が交互に点滅します

z76ブリキロボット

この商品と同じカテゴリの商品