【商品番号】5002 【商品名】怪人コロンコ博士 【製作者】手塚治虫 【メーカー】同盟出版社 【発行年】1947(S22)10.05 【サイズ】B6 【ページ数】40P 【備考】オール2色 【状態】並 【状態詳細】表紙回りイタミ(折れ・擦れ・小欠け・裏表紙文字書き)、本文折れしみ破れ小欠け・6×4cm欠け1カ所・2×8cm欠け1カ所・蔵書印 【最低落札価格】700,000円
【コメント】 物体をなんでも透明にするQQ光線を巡って、それを狙う怪人・コロンコ博士と、発明者であるヒゲオヤジ、ケン一親子が繰り広げる争奪戦。コロンコの作ったロボット犬や飲んだものを小さくする薬、果ては放り込んだ素材が自動車や缶詰になって出てくる謎のマシン・ナンジャモンジャ機等バラエティ豊かなガジェットが次々と登場し、見る物を飽きさせない。発行は東京の同盟出版社という版元より。東京の出版社から発行された手塚本の第1号となる。当時の手塚の活動の足場は関西。突然のイレギュラーな版元からの作品発表に、当時買いそびれてしまったファンも多かったという。 一般に昭和20年10月5日発行の物が初出とされていますが、それ以前の9月20日発行となる物が確認されており、そちらが初版となる様です。異装版やバージョン違いの類の存在は確認されておらず、またゾッキ本等も存在していません。 仙花紙を使用した赤本漫画は総じてイタミ易い造本の物が多いが、その中でもこのタイトルは殊更に本の造りが簡素・脆弱(本文頁束の綴じはホチキス様の物で一か所のみ。本文部とほぼ差の無い厚みの表紙がその本体と巻頭・巻末のノド部分で直接接着固定されている)で、非常に保存が難しい印象。表紙は折れやすく、外周に切れや欠損の無い個体は(そもそも現存自体が難関の上に)非常に貴重です。 今回ご紹介の個体は10月5日付発行の重版。p.12-13(ノンブルが無いので、表1・2をp.1-2と数えて)下部に8cm×2?程の長方形の欠損(本文にはかからない)、p.13-14角にやや本文にかかる三角形の欠損があり、また巻末蔵書印、表4カキコミ、その他細かいイタミ在り。 という状態ですが、表1部分には大きな欠損やキレ等なく比較的良好な印象のものとなっています。出現頻度、出現した際の状態一般を鑑みると十二分すぎるのコンディションを保った逸品と言えるのではないでしょうか
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