【商品番号】1001
【商品名】ビッグX オートバイ
【メーカー】浅草玩具
【発行年】1960年代
【サイズ】240mm
【国】日本
【素材】ブリキ、ソフビ、ゴム
【動力】フリクション
【状態詳細】[箱付:美][本体:美]
【最低落札価格】9,500,000円
【コメント】
街中で敵からの銃撃を受ける中、バイクに跨り颯爽と走るビッグX。
そんな箱絵が描かれたこちらのブリキは、まずソフビの青いビッグXが目を引きます。箱絵にもある、緑のヘルメットに全身赤い服の印象が強いビッグXですが、ヘルメットとマントが黄色く、ボディが青という姿の理由は浅草玩具の都合と考えられます。
絵と同じ姿のバイクブリキは、ホンダがアメリカ向けに作った「CA72 ドリーム」がモデル、浅草玩具では車種名を明らかにせず、ガソリンタンクにあるホンダのウイングマークを鹿が跳ねたようなマークに置き換え、「モーターサイクル」の名でバイク単品が販売されています。
このバイクをビッグXに絡めて販売する上で、赤いバイクに乗せる人形として本来の赤い姿のビッグXではバイクと同じ色になってしまうので、赤ではない色を選択したのではないでしょうか。この後のページで出てきますが、129の浅草玩具 レースカーでも車が赤く、乗るビッグXの体が青い物が存在します。
さらにこの人形は、1960年代で唯一存在した「ビッグXの全身が造られたソフビ」になります。今でこそデンボクの大きな物もありますが、時代は60年代中頃、ソフビ人気の流れが出来るウルトラQ・ウルトラマン以前であり、ブリキのおもちゃのパーツとして頭部や上半身にソフビ素材が使われた物はあるものの、頭から足先まで造られた品は他に確認出来ません。
驚かされるのはバイクに乗る人形としての完成度。太ももに嵌着があり、よりバイクへ跨る格好が調整出来ます。後年ソフビ人形が乗るバイクに乗るキャラクター玩具は各社から出されますが、太もも部分にまで嵌着が存在する物はなく、人形はガニ股状態で固定された格好となります。パーツ数が多いこのビッグXのような造りは嫌厭されるのが常で、キャラ物バイクブリキ過渡期にチャレンジが許される状況だからこそ生まれた挑戦的で唯一の造りとなっています。
「手塚キャラクター物」「バイクブリキ」「ソフビ」、どの観点から見ても世界注目の二度と出ない1点です（佐藤り）
110手塚治虫2
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